2026年4月2日Netflix世界配信、柳楽優弥×松村北斗主演『九条の大罪』のロケ地を、登場人物の足跡で読み解きます。原作は真鍋昌平の同名漫画(週刊ビッグコミックスピリッツ連載中)。柳楽優弥が演じるのは「九条法律事務所」の悪徳弁護士・九条間人(くじょう・たいざ)、松村北斗が演じるのは東大法学部主席のエリート弁護士・烏丸真司。半グレ、ヤクザ、前科持ち——社会のはぐれモノを依頼人にする九条の闇深き弁護活動を、全10話で描く法廷クライム作品です。
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本作のロケ地は群馬県前橋市・栃木県足利市・東京都新宿区・千葉県浦安市・茂原市・栃木県宇都宮市・神奈川県横浜市・東京都日野市・大田区蒲田・足立区北千住・台東区上野と広域に展開。架空の「東京地裁」「警察署」が、実は前橋と足利の昭和建築で撮られているのが本作の特徴です。さらに九条がテント暮らしをする事務所の屋上は横浜で、壬生の自動車整備工場は茂原の廃工場を作り込んだセットと、制作陣のこだわりがロケ地選定に色濃く出ています。本記事は公式情報・フィルムコミッション支援作品リスト・Netflix公式制作ノート・エキストラ募集情報・聖地巡礼データベースを突き合わせて確定したロケ地のみ掲載します。推測ベースの「撮影候補」は記載しません。
しおりNetflix『九条の大罪』、原作の真鍋昌平さんは『闇金ウシジマくん』の作者でもあるんですよね。だから本作の歌舞伎町シーンが「実撮影」なのも納得。架空の東京地裁が群馬県庁で撮影されてるのも面白い選地です。
『九条の大罪』ロケ地はどこ?結論を先に答えます
『九条の大罪』のロケ地は、群馬県前橋市・栃木県足利市/宇都宮市・東京都内(新宿/上野/北千住/蒲田/日野/立川)・千葉県浦安市/茂原市・神奈川県横浜市、そして埼玉県さいたま市まで、1都5県・全15箇所に広がります。劇中の「東京地裁」は群馬県庁 昭和庁舎、「警察署」は足利市役所別館、九条がテント暮らしをする屋上は横浜のビル屋上——というように、東京を舞台にした物語でありながら撮影の主力は北関東の昭和建築です。すでに巡礼した人もこれから行く人も、この記事だけで全15箇所の住所・最寄駅・該当シーンと「なぜそこだと特定できたのか」までたどれます。
『九条の大罪』のロケ地を特定した3つの手がかり
本作はNetflixの世界配信作品でテロップ(場所表示)が一切ないため、ロケ地は映像を観ただけでは分かりません。本記事では次の3手順を突き合わせ、推測ベースの「撮影候補」ではなく確定できた場所だけを掲載しています。
手がかり1:フィルムコミッションの公式発表で骨格を固める
ぐんまフィルムコミッション・あしかがフィルムコミッション・千葉県フィルムコミッション・日野映像支援隊(ひのフィルムコミッション)が、それぞれ『九条の大罪』のロケ支援作品として撮影地を公式に発表しています。公的機関の一次情報なので、ここで挙がった群馬県庁・足利市役所別館・茂原市・日野市は確定として扱っています。
手がかり2:施設の自社発表とNetflix公式制作ノートで裏取りする
ホテル東日本宇都宮は自社サイトで第4話・第5話の撮影使用(ロイヤルスイート・1階ロビー・螺旋階段など)を公表。さらにNetflix公式の制作ノートが、立川拘置所での実撮影や緑山スタジオのセット、茂原の廃工場の作り込みを明かしています。映像内のディテール(オリジナルのテミス像・事務所の内装)と突き合わせて一致を確認しました。
手がかり3:X目撃情報と聖地巡礼データベースで街中ロケを詰める
公式発表に出てこない街中のシーン(歌舞伎町・北京飯店・北千住・上野・蒲田・浦安の水門)は、X(旧Twitter)のキャスト目撃情報、Instagram投稿、聖地巡礼データベース(junreidb.com)や複数のロケ地ブログの画角照合で特定。電柱・看板・店構えがストリートビューと一致するものだけを採用しています。
『九条の大罪』ロケ地一覧(撮影追跡)
| 場所 | 撮影期間 | 目撃情報・特定根拠 | 該当シーン |
|---|---|---|---|
| 群馬県庁 昭和庁舎(群馬県前橋市大手町1-1-1) | 2025冬〜2026春 | ぐんまフィルムコミッション公式発表+エキストラ募集 | 東京地方裁判所(外観・ロビー) |
| 足利市役所別館(栃木県足利市本城3-2145) | 2025冬〜2026春 | あしかがフィルムコミッション撮影実績公開 | 警察署 内部(取調室・刑事課) |
| ニューシティ21ビル 屋上(神奈川県横浜市中区長者町9丁目) | 2025冬〜2026春 | Netflix公式制作ノート+聖地巡礼DB特定 | 九条法律事務所の屋上(九条のテント生活場所) |
| 緑山スタジオ(神奈川県横浜市青葉区) | 2025冬〜2026春 | Netflix公式制作ノート | 九条法律事務所 室内(セット撮影) |
| 中華料理 北京飯店(東京都新宿区新宿1-16-10) | 2025冬〜2026春 | 複数ロケ地サイト特定+Instagram投稿 | 烏丸と薬師前仁美の食事シーン |
| 境川東水門付近(千葉県浦安市) | 2025冬〜2026春 | yutoroginoyu.com特定 | 金本卓 水死体発見シーン |
| 新宿歌舞伎町(ハヤシビル/アーバンホテル周辺/花道通り) | 2025冬〜2026春 | mutsumi-space.com・X目撃情報 | 歌舞伎町シーン(ヤクザ・半グレ) |
| 千葉県茂原市内(廃工場) | 2025冬〜2026春 | 千葉県フィルムコミッション支援作品リスト+Netflix公式制作ノート | 壬生憲剛の自動車整備工場(制作部が廃工場を作り込み) |
| 立川拘置所(東京都立川市) | 2025冬〜2026春 | Netflix公式制作ノート | 犬飼の刑務所シーン |
| 日野市内の一軒家(東京都日野市) | 2025冬〜2026春 | 日野映像支援隊(ひのフィルムコミッション)公式発表 | 第4話・第5話の一軒家シーン |
| ホテル東日本宇都宮(栃木県宇都宮市) | 2025冬〜2026春 | ホテル公式サイトで発表 | 第4話・第5話 ホテルロビー・宴会シーン |
| 上野ペデストリアンデッキ(東京都台東区上野) | 2025冬〜2026春 | 聖地巡礼DB(junreidb.com)特定 | 九条と亀岡麗子の街頭シーン |
| 北千住駅西口 飲み屋横丁(東京都足立区) | 2025冬〜2026春 | 複数ロケ地サイト特定 | 曽我部が職質を受け、九条が助けるシーン |
| 蒲田駅西口サンロード 壱番隊(東京都大田区) | 2025冬〜2026春 | 複数ロケ地サイト特定 | 第10話 九条と烏丸が飲むシーン |
| 特別養護老人ホームあおぞら(埼玉県さいたま市) | 2025冬〜2026春 | 聖地巡礼DB(junreidb.com)・複数ロケ地サイト特定 | 菅原遼馬の悪徳介護施設(外観・内部) |
九条が法廷で「悪を弁護する」群馬県庁 昭和庁舎
| 名称 | 群馬県庁 昭和庁舎 |
|---|---|
| 住所 | 群馬県前橋市大手町1-1-1 |
| 登場話 | 第1話他(劇中の「東京地方裁判所」として) |
| シーン | 裁判所ロビー/法廷シーン外観 |
| 最寄駅 | JR両毛線「前橋駅」徒歩約25分/バス約10分 |
| 建造 | 昭和3年(1928年)/戦前築の重厚な近代建築 |
悪徳弁護士・九条が檻の中の依頼人を助ける群馬県庁の法廷
第1話冒頭、九条間人(柳楽優弥)が法廷に現れる重要なシーン。傍聴席の視線、検事の睨み、被告人席の依頼人——その全てを背負って弁護士が立つ場所として描かれるのが、群馬県庁 昭和庁舎で撮影された「東京地方裁判所」のロビーです。
Netflix公式制作ノートによると、法廷ロビーに設置されたテミス像はドラマオリジナルで、美術部が発泡スチロールで制作したもの。昭和庁舎の大階段と大窓の意匠が、劇中の司法の重厚さを支えています。
九条間人にとって法廷は何だったのか
九条間人は「法の名のもとに悪を逃がす」と世間から非難される弁護士。彼にとって法廷は、勝負の場であり、同時に自分の信念(「依頼人を守るのが弁護士の仕事」)を毎回問われる場所です。
群馬県庁 昭和庁舎が選ばれたのは、戦前の重厚な近代建築が「司法の権威」を視覚化するうえで完璧だから。同時に、この権威ある建物の中で「悪徳」と呼ばれる弁護活動が行われる——その対比が、九条という人物の孤独を画面で表現しています。エリート弁護士・烏丸真司(松村北斗)が初めて九条と並んで法廷に立つシーンも、この建物で撮影されました。
ぐんまフィルムコミッションの公式発表が確定させた群馬県庁
ぐんまフィルムコミッション(GFC)が公式に『九条の大罪』のロケ支援作品として群馬県庁を発表しています。撮影シーンの写真と昭和庁舎のロビー・大階段・大窓の意匠が完全一致。さらにエキストラ募集情報で「弁護士・検事・傍聴者・記者役」の撮影日が前橋市内で実施されたことも公開されています。
九条が嵐山刑事と対峙する足利市役所別館(警察署)
| 名称 | 足利市役所別館 |
|---|---|
| 住所 | 栃木県足利市本城3-2145 |
| 登場話 | 各話(警察署の取調室・刑事課のシーン) |
| シーン | 嵐山刑事と九条の対峙/取調室/刑事課 |
| 最寄駅 | JR両毛線「足利駅」徒歩約15分 |
| 建造 | 昭和初期の鉄筋コンクリート造/レトロな官公庁建築 |
足利市役所別館で繰り広げられる九条と嵐山刑事の闘い
足利市役所別館は劇中の「警察署」として撮影。音尾琢真演じる嵐山刑事と、ムロツヨシ演じる伏見組若頭・京極清志を「目の敵」にする嵐山が、九条法律事務所の関係者を取り調べる場面で繰り返し登場します。
嵐山刑事と九条間人の正義がぶつかる対立軸
嵐山刑事にとって、警察署は正義の砦。一方、九条間人にとっては「依頼人を救い出すために乗り込む敵地」。同じ建物の中で、二人の正義が真っ向から衝突する——この対立軸が物語の核心です。
足利市役所別館の昭和レトロな造りが、現代の刑事ドラマでありながら「変わらない警察組織の体質」を視覚化しています。新庁舎ではなく、古い別館が選ばれた選地そのものに、本作のテーマが込められています。
九条がテント暮らしをする屋上——横浜・ニューシティ21ビル
| 名称 | ニューシティ21ビル |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県横浜市中区長者町9丁目158 |
| 登場話 | 全話(九条法律事務所の屋上テント) |
| シーン | 九条間人がテントで寝泊まりする屋上 |
| 最寄駅 | 京急本線「日ノ出町駅」徒歩約4分 |
「悪徳弁護士」がテント暮らしをする理由がこの屋上に見える
九条間人は弁護士でありながら、事務所の屋上にテントを張って暮らしています。豪華な住居を持たない——そのライフスタイルが「金のためではなく、依頼人のために働く」九条の人物像を端的に表現する重要な場所です。
Netflix公式制作ノートによれば、原作漫画にも何度も登場する屋上のロケハンは「慎重に行われた」とのこと。劇中の設定は墨田区ですが、実際の撮影は横浜市中区長者町のニューシティ21ビルで行われました。屋上から見える横浜の風景が、東京の下町とは異なる独特の空気感を画面に与えています。
なお、九条法律事務所の室内は緑山スタジオにセットとして作り込まれたもの。原作では普通の雑居ビルの一室ですが、ドラマ版ではもともとナイトパブだった場所を居抜きで借りて事務所にした——という設定に変更されています。
物語を彩る各話のロケ地
歌舞伎町ハヤシビル・アーバンホテル周辺・花道通りの実撮影
本作で繰り返し登場するのが、新宿歌舞伎町のリアルな街並み。ハヤシビル前(歌舞伎町)、アーバンホテル周辺、花道通りなどで実撮影が行われました。半グレやヤクザが暗躍する裏社会のシーン、九条が依頼人と密会するシーン、町田啓太演じる壬生憲剛(裏社会と繋がる依頼ブローカー)が動く場面で使われます。
登場人物視点で読むと、歌舞伎町は「九条が依頼人と直接出会う場所」。法廷が公の場、警察署が敵地、ならば歌舞伎町は彼の本業の現場——という三角形の動線が見えてきます。
烏丸真司と薬師前仁美が通う中華料理 北京飯店(新宿区)
松村北斗演じる烏丸真司と池田エライザ演じる薬師前仁美が食事をするシーンで繰り返し登場するのが、中華料理 北京飯店(東京都新宿区新宿1-16-10)。最寄駅は東京メトロ丸ノ内線・新宿御苑前駅の2番出口から徒歩すぐの場所にあります。
昔ながらの大衆中華の店構えが、エリート弁護士・烏丸の「飾らない人間性」を映し出す場所として選ばれています。北京飯店は過去にも『相棒』『東京タラレバ娘』など多くのドラマで撮影された実績がある老舗のロケ地です。
金本卓の水死体発見シーンが撮られた境川東水門付近(千葉県浦安市)
麻薬の売人・金本卓(原田泰雅)が水死体で発見される衝撃のシーンの撮影地は、千葉県浦安市の境川東水門付近。曽我部(黒崎煌代)が利用していた金本が殺害される導入シーンで、本作の暗黒さを象徴する場所です。境川と東京湾が交わる水門周辺の寒々しい景観が、犯罪ドラマの重さを画面に乗せます。
壬生憲剛の自動車整備工場——茂原の廃工場を制作部が作り込んだセット
町田啓太演じる壬生憲剛の自動車整備工場は、千葉県茂原市にある廃工場に制作部がさまざまな車を搬入して作り込んだセットです。Netflix公式制作ノートでこの事実が明かされています。千葉県フィルムコミッションのロケ支援作品リストにも登録されており、九条法律事務所の周辺カットや車での移動シーンも茂原市内で撮影されました。
犬飼の刑務所シーンが撮られた立川拘置所
Netflix公式制作ノートによると、犬飼役の刑務所シーンは実際に稼働中の立川拘置所(東京都立川市)で撮影されました。現役の拘置施設での撮影のため、スタッフ全員が携帯電話を預け、トイレ移動にも職員の同行が必要という厳格な制限の下で撮影が行われたとのこと。その緊張感が画面に滲み出ています。
日野市内の一軒家——第4話・第5話で日野映像支援隊が撮影協力
日野映像支援隊(ひのフィルムコミッション)が公式サイトで『九条の大罪』の撮影協力を発表しています。第4話・第5話で日野市内の一軒家を借りて撮影が行われ、撮影終了後は完璧に原状復帰が実施されたとのこと。号外NET日野市の報道でも、Netflix日本TOP10第1位獲得とともに日野市内での撮影が紹介されています。
上野ペデストリアンデッキで九条と亀岡麗子が街頭に立つシーン
九条間人と女性弁護士・亀岡麗子が、風俗業界で働く女性の権利について街頭で訴えかけるシーンは、上野駅周辺のペデストリアンデッキで撮影されました。弁護士が裏社会だけでなく「社会の表舞台」にも足を踏み出す場面として、上野の開放的な歩行者空間が選ばれています。
曽我部が職質を受ける北千住駅西口 飲み屋横丁
黒崎煌代演じる曽我部が警察官の職務質問を受け、九条間人(柳楽優弥)が弁護士として助けに入るシーン。撮影地は北千住駅西口の飲み屋横丁です。下町の雑多な空気が、前科持ちの曽我部が社会で生き延びる厳しさを画面に刻み込みます。
第10話 九条と烏丸が飲む蒲田「壱番隊」
物語のクライマックスとなる第10話で、九条間人と烏丸真司が並んで酒を飲むシーン。撮影地は蒲田駅西口サンロード商店街沿いにある「壱番隊」です。全10話を走り抜けた2人の弁護士が、蒲田の庶民的な酒場で杯を交わす——法廷でも警察署でもなく、街場の飲み屋を締めの場所に選んだ演出が、九条の「はぐれモノの味方」という立ち位置を最後に集約しています。
ホテル東日本宇都宮で撮られたロビー・宴会シーン
栃木県宇都宮市のホテル東日本宇都宮もロケ地として確認されています。ホテル公式サイトで第4話・第5話の撮影に使用されたことが発表されており、ロビー・宴会場・上層階の客室など、ホテル内の複数シーンで撮影が行われました。京極清志(ムロツヨシ)が伏見組の重要な会合を開くシーンなどで登場しています。ホテルの発表では、ロイヤルスイート・ハイドパーク・1階ロビー・螺旋階段といった具体的な撮影箇所まで明かされています。
菅原遼馬の悪徳介護施設——埼玉・特別養護老人ホームあおぞら
半グレの菅原遼馬が「隠れ蓑」として経営する介護施設のシーンは、埼玉県さいたま市の特別養護老人ホームあおぞらで撮影されました。聖地巡礼データベース(junreidb.com)や複数のロケ地サイトの特定によれば、外観だけでなく施設内部でも撮影が行われています。介護サービスを食い物にし、利用限度額まで報酬を貪る悪徳介護施設の闇に、九条間人(柳楽優弥)が切り込んでいくエピソードの舞台です。原作でも描かれる介護ビジネスの裏側を題材にした重要な章であり、1都5県に広がる本作のロケ地のなかで、唯一の埼玉県内ロケ地として確認されている場所でもあります。
キャラクターが歩いた場所の意味
九条間人(柳楽優弥)が「公の権威」と「裏の現場」を行き来する動線
九条の動線は、裁判所(群馬県庁)と歌舞伎町を往復する形。彼は法律のプロでありながら、依頼人は社会のはぐれモノ——つまり「公の場と裏の場」の両方を歩く人物です。撮影地が前橋(公)と新宿(裏)に分かれている地理的構造が、九条の二重性を視覚化しています。
さらに今回判明した九条の「住処」であるニューシティ21ビルの屋上(横浜)は、法廷でも歌舞伎町でもない「第三の場所」。公と裏のどちらにも属さない屋上テントが、九条の孤独と自由を同時に表現する重要な装置として機能しています。
烏丸真司(松村北斗)がエリート世界から「九条の世界」に入る道筋
松村北斗演じる烏丸は、東大主席の優等生。彼が九条法律事務所に入り、警察署(足利市役所別館)や法廷(群馬県庁)で九条と並ぶことで、エリート世界から「九条の世界」へと足を踏み入れる過程が、ロケ地の組み合わせで表現されます。
北京飯店での食事シーンは、烏丸のプライベートな一面を映す場所。薬師前仁美(池田エライザ)との関係が進展する場としても機能しています。そして第10話の蒲田「壱番隊」で九条と杯を交わす——エリートの食事処から大衆酒場へ、烏丸自身の変化がロケ地で読み取れます。
嵐山刑事(音尾琢真)が警察組織の縛りの中で動く正義
嵐山の動線は基本的に警察署(足利市役所別館)と現場(歌舞伎町・浦安水門)に限定されます。組織人としての制約と、九条への執念が、地理的な狭さで象徴されています。
九条の足跡をたどる聖地巡礼ルート
『九条の大罪』のロケ地は群馬・栃木・東京・千葉・神奈川と広域ですが、2泊3日で主要箇所を制覇できます。
1日目:東京都内ルート(新宿・上野・北千住・蒲田)
- 10:00 新宿御苑前駅集合 → 中華料理 北京飯店で烏丸の食事シーンを思い出しながらランチ
- 12:00 花道通り散策 → ハヤシビル前・アーバンホテル周辺
- 13:30 上野ペデストリアンデッキ(九条と亀岡麗子の街頭シーン)
- 14:30 北千住駅西口 飲み屋横丁(曽我部の職質シーン)
- 16:00 蒲田駅西口サンロード「壱番隊」付近(第10話の飲みシーン)
- 17:00 終了
2日目:千葉・横浜ルート(浦安・横浜)
- 10:00 千葉県浦安市・境川東水門(金本卓の水死体発見シーン)
- 11:30 舞浜エリア散策
- 13:00 横浜市中区長者町・ニューシティ21ビル付近(九条の屋上テント)
- 14:00 日ノ出町〜伊勢佐木町エリア散策
- 15:30 終了
3日目:北関東ルート(群馬・栃木)
- 朝 東京駅 → JR両毛線「前橋駅」(約2時間)
- 10:30 群馬県庁 昭和庁舎見学(東京地方裁判所ロケ地)
- 12:00 前橋市内でランチ
- 13:30 JR両毛線で「足利駅」へ(約1時間)
- 15:00 足利市役所別館(警察署ロケ地)
- 16:00 ホテル東日本宇都宮へ移動(宿泊も可)
しおり蒲田の「壱番隊」で九条と烏丸が飲むシーンは、10話分の物語が凝縮された瞬間でした。法廷でも警察署でもなく、街場の酒場。ここに来ると、あの2人の関係の変化を思い出せるはずです。
原作との比較で読み解くロケ地選定
本作の最大の特徴は原作・真鍋昌平の同名漫画(週刊ビッグコミックスピリッツ連載中)がベースであること。原作の世界観と比較すると、ロケ地選定の意図が見えてきます。
原作漫画では九条法律事務所が東京の架空の場所に設定されており、特定の地理は描かれていません。Netflix版でロケ地を群馬・栃木の昭和建築に求めたのは、「現代の東京」では失われてしまった「組織の重み」「司法の権威」「警察組織の閉塞感」を、昭和の建築物の空気で表現するため。原作の精神性を、現代の地方都市の建築で翻訳した——という見方ができます。
真鍋昌平は『闇金ウシジマくん』の作者でもあり、「裏社会のリアル」を描く作家として知られています。本作の歌舞伎町ロケが実撮影で行われたのも、原作者の作風を踏襲した「リアルな街の空気」を画面に閉じ込めるため。
九条のテント暮らしについても、原作では屋上が繰り返し描かれる重要なモチーフです。Netflix版でロケハンを「慎重に行った」と制作ノートに書かれている通り、横浜・長者町のビル屋上が原作の空気感に最も近かったのでしょう。劇中の設定が墨田区であるにもかかわらず横浜を選んだのは、画面に映る屋上からの風景と空の広さが物語に必要だったから——と読み取れます。
撮影スポット特定ノート
- 2025年冬〜2026年春:群馬県前橋市・栃木県足利市・千葉県浦安市・茂原市・新宿区・宇都宮市・横浜市・日野市・立川市・蒲田・北千住・上野での撮影実施
- 2026-04-02:Netflix全10話一挙配信
- 世界配信第1週:グローバルTOP10入り・日本TOP10第1位の快挙
- 2026-05-06:本記事初版のロケ地確定情報を公開(6箇所)
- 2026-05-25:Netflix公式制作ノート・日野映像支援隊・聖地巡礼DBの情報を追加。確定ロケ地を14箇所に拡充
- 2026-06-07:埼玉県さいたま市「特別養護老人ホームあおぞら」(菅原遼馬の悪徳介護施設)を追加特定。確定ロケ地を15箇所・1都5県に拡充。ロケ地特定プロセス(フィルムコミッション/施設発表+制作ノート/X・聖地巡礼DBの3手がかり)とKW即答ブロックを追加
しおり群馬県庁の昭和庁舎、横浜の屋上テント、蒲田の壱番隊——九条が歩いた場所を実際にたどると、この物語が「東京」だけでは成り立たなかった理由がわかります。昭和の建築と現代の街場、その間を九条は行き来していたんですね。
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同時期に放送中のドラマのロケ地もまとめています。あわせてご覧ください。



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