2025年放送、菊地凛子・錦戸亮・竹原ピストル共演、日本テレビ系『嘘が嘘で嘘は嘘だ』のロケ地を、登場人物の足跡で読み解きます。脚本は『silent』『いちばんすきな花』『海のはじまり』の生方美久。新潟の小さな居酒屋「法螺吹き」で、離婚した元夫・幸助に呼び出されたみつ子(菊地凛子)と、自称イケメン結婚詐欺師・中村(錦戸亮)、頭から血を流して入ってくる刑事・並木(竹原ピストル)がクリスマスの夜に席を共にする全4話の密室会話劇です。
本作の特徴は劇中の8〜9割が居酒屋セット内の会話劇であること。屋外ロケ地は実質1箇所——それが横浜市鶴見区のレアールつくの商店街です。劇中は新潟の設定ですが、撮影は横浜。本記事は公式情報・X特定情報・商店街公式データを突き合わせて確定したロケ地のみ掲載します。
しおり『嘘が嘘で嘘は嘘だ』、4話の密室会話劇でロケ地はたった1箇所。新潟設定なのに撮影は横浜・鶴見のレアールつくの商店街——このギャップ自体が本作のテーマ「嘘」と地続きで面白いんですよね。
確定したロケ地:レアールつくの商店街(横浜市鶴見区)
本作は4話構成の密室会話劇のため、屋外ロケ地は1箇所のみ。下記の撮影追跡情報をもとに特定済みです。
| 場所 | 撮影期間 | 目撃情報・特定根拠 | 該当シーン |
|---|---|---|---|
| レアールつくの商店街(神奈川県横浜市鶴見区佃野町24-31周辺) | 2025秋〜冬 | X目撃情報「鶴見だぞそれ」(@ibrn_)/全蓋式アーケードの構造照合 | 第1〜4話:みつ子の歩行・居酒屋外観・並木の電話・第4話脇道 |
| スタジオセット(AOI Pro.) | 2025秋〜冬 | 制作会社AOI Pro. | 第1〜4話:居酒屋「法螺吹き」内観(劇中の8〜9割) |
みつ子が雪のアーケードを歩くレアールつくの商店街(横浜市鶴見区)
| 名称 | レアールつくの商店街 |
|---|---|
| 住所 | 〒230-0061 神奈川県横浜市鶴見区佃野町24-31周辺 |
| 登場話 | 第1〜4話(全話の冒頭・居酒屋外観・電話シーン・第4話脇道) |
| シーン | みつ子の歩行/居酒屋「法螺吹き」外観/並木の電話/クライマックス脇道 |
| 最寄駅 | JR鶴見駅 西口 徒歩約8〜10分/京急鶴見駅 徒歩約10分 |
| 建造 | 戦後の闇市起源/全蓋式アーケード/全長約400m |
| 営業時間 | 商店ごとに異なる(アーケード内通行は自由) |
毎話冒頭、雪のアーケードを歩くみつ子の象徴シーン
毎話の冒頭、みつ子(菊地凛子)が雪のなかをアーケードに向かって歩いていく印象的なシーン。居酒屋「法螺吹き」の外観も、並木刑事(竹原ピストル)が外に出て電話をかけるシーンも、第4話のクライマックス「花屋の隣の脇道」も——すべてここで撮影されました。劇中は「新潟のとある商店街」という設定ですが、実際の撮影は横浜市鶴見区のレアールつくの商店街です。
みつ子にとってレアールつくの商店街は何だったのか
みつ子はクリスマスの夜、離婚した元夫に呼び出されてこのアーケードを歩いています。雪・夜・人通りの少ない商店街——彼女の心情をそのまま映す舞台装置です。生方美久脚本の特徴である「主人公の半径5メートルにある世界」を切り取るうえで、アーケードという閉じた空間は完璧でした。屋根付きの全蓋式アーケードは「外なのに守られている」感覚を生み、みつ子が外の世界から少し隔離された状態で居酒屋に向かう動線を象徴的に描きます。
並木刑事が外に出て電話をかけるシーンも、このアーケードの脇道で撮影。屋根の下なのに「外」という不思議な空間性が、密室劇のなかに「外の世界」を感じさせる役割を果たしています。第4話のクライマックスで使われる「花屋の隣の脇道」は、本作の結末を左右する重要な場所——巡礼するなら第4話を見直してから訪れるのがおすすめです。
「鶴見だぞそれ」のXポストでレアールつくの商店街と確定するまで
放送直後、Xで「ロケ地の商店街、レアールつくの商店街でした。鶴見だぞそれ」という投稿が拡散され、ロケ地が特定されました。決定打となったのは以下の照合点:
- 全蓋式アーケードのアーチ屋根構造が、レアールつくの商店街の特徴と完全一致
- 商店街内の店舗看板(脇道に映る花屋の位置、隣接店舗の配置)が現地と一致
- アーケードの幅・高さ・天井の梁の意匠が現地と整合
劇中の設定を信じて新潟・古町通りまで足を運んだファンもいたほど、本作の「新潟感」は完璧でした。実際は横浜・鶴見というギャップこそが、本作のテーマ「嘘」と地続きな面白さです。
戦後の闇市から続く昭和レトロな全蓋式アーケード
レアールつくの商店街は、戦後の闇市を起源とする全蓋式アーケード。全長は約400m、JR鶴見駅西口から徒歩8〜10分。屋根があるので天候に左右されず、昭和の空気感がそのまま残っているため、「地方の商店街」「雪国の冬」を撮るうえでこれ以上ない場所です。生方美久の脚本が描く「雪の新潟の夜」に、横浜の鶴見の雰囲気が見事にハマりました。
毎月第1土曜日には地域マルシェ「つくのつくるのマルシェ(つくまる)」が開催され、普段とは違う賑わいも体験できます。商業撮影は商店街事務所(045-571-1888)への事前申請が必要ですが、観光・聖地巡礼での通行は自由です。
居酒屋「法螺吹き」はスタジオセット
劇中の8〜9割を占める居酒屋「法螺吹き」の内観は、スタジオセットです。制作はAOI Pro.。屋外ロケは商店街の一箇所のみで、後はすべてセット撮影で完結する構成。
このプロダクションスタイルが選ばれた理由は明確です。生方美久の脚本はセリフの密度が高く、4人の登場人物の繊細な感情のやりとりが核心。商店街の屋外撮影は天候・通行人の制約が大きいため、セット撮影で照明・音響・カメラワークをコントロールするほうが、密室劇の緊張感を保ちやすい——という制作判断です。
セット内の居酒屋は、新潟の冬の小さな居酒屋を細部まで再現。木のカウンター、暖簾、メニュー札、年季の入った床——どれも生方脚本の「半径5メートルの世界」を具現化するための装置として、丁寧に作り込まれています。
登場人物の動線で読み解くロケ地の意味
みつ子(菊地凛子)が外の商店街から内の居酒屋へ進む単方向の動線
みつ子の動線は、商店街アーケード→居酒屋「法螺吹き」の単方向。外から内に入る一連の動作で、彼女が「日常」から「非日常の対話」へと足を踏み入れる構造を表現しています。一度居酒屋に入ったら、4人の濃密な対話に巻き込まれる——その入口がレアールつくの商店街。
並木刑事(竹原ピストル)が居酒屋から外に出て電話をかけるシーン
並木刑事は頭から血を流しながら居酒屋に入り、途中で外に出て電話をかけます。彼の動線「内→外→内」は、密室劇の中で「外の世界(捜査・組織・現実)」とつながる唯一の窓。その電話の場所が、商店街の脇道になっています。
中村(錦戸亮)と幸助が居酒屋に最初から最後までいる固定動線
結婚詐欺師・中村と元夫・幸助は、ほぼ居酒屋セットの中にいる人物。動線が固定されているからこそ、4人の関係性が時間とともに変化していく様子が、対話のみで浮かび上がる構造になっています。
みつ子の足跡をたどる聖地巡礼ルート
『嘘が嘘で嘘は嘘だ』のロケ地は1箇所のみ。短時間でじっくり巡れるコンパクトな聖地巡礼です。
半日コース:鶴見集中ルート
- 14:00 JR鶴見駅 西口集合
- 14:15 徒歩でレアールつくの商店街へ(約8〜10分)
- 14:30 アーケード内散策(みつ子の歩行ルート再現)
- 15:00 第4話「花屋の隣の脇道」を確認
- 15:30 居酒屋「法螺吹き」外観撮影位置を確認
- 16:00 商店街内の喫茶店・居酒屋でひと休み
- 17:00 終了
巡礼の前には第4話を見直すのがおすすめ。物語の核心シーンの場所に立ったとき、ドラマの印象がかなり変わります。
合わせて訪れたい鶴見の他のロケ地
レアールつくの商店街は他のドラマでも撮影実績があり、昭和の街並みのロケ地として複数の作品に登場しています。鶴見駅周辺には、戦前から続く商店や老舗が多く、聖地巡礼のついでに「鶴見のレトロ散歩」を楽しめます。
脚本家・生方美久の作家性から読み解くロケ地選定
本作の脚本は生方美久。デビュー作『silent』が「原作ものではないオリジナル脚本での連ドラデビュー」という異例の抜擢で、以後『いちばんすきな花』『海のはじまり』『嘘が嘘で嘘は嘘だ』と、いずれもオリジナル脚本で話題作を生み続けている脚本家です。
生方の作風は「言葉数を少なくして様々な思いを詰め込む」「広告的な決めセリフではなく、みんながよく使う言葉」「主人公の半径5メートルにある世界」。本作のロケ地が「居酒屋セット+アーケード商店街1箇所」という極端なミニマリズムに振り切られているのは、彼女の作家性の延長線上にあります。
『silent』では病院や公園、『海のはじまり』では海辺の町——生方は「閉じた小さな空間」を舞台に、人間関係の機微を描くことに長けた脚本家です。本作の居酒屋という究極の閉鎖空間は、彼女の作家性が最も濃縮された作品と言えます。
原作はなし——生方美久のオリジナル脚本
『嘘が嘘で嘘は嘘だ』は生方美久のオリジナル脚本で、原作小説・漫画はありません。原作との比較ができないぶん、脚本家自身がロケ地に込めた意図がそのまま画面に反映されている作品。「新潟設定で横浜撮影」という選択も、生方が「場所の本物らしさ」よりも「物語の感情の本物らしさ」を優先したことの証左です。
撮影情報追跡ログ
- 2025年秋〜冬:横浜市鶴見区レアールつくの商店街での撮影実施
- 2025年12月:放送スタート
- 放送直後:X上で「鶴見」が特定され話題化
- 2026-05-06:本記事のロケ地確定情報を更新
しおり生方美久さんの脚本は「半径5メートルの世界」を切り取るのが本当に上手。レアールつくの商店街のアーケードという閉じた空間も、彼女の作家性とぴったり合っていました。
情報提供のお願い
『嘘が嘘で嘘は嘘だ』のロケ地情報を継続追跡しています。「ここで撮影してた」「もっと正確な情報がある」「この場所違うよ」など、目撃情報・訂正情報があればX(@film6k)のDMまでお寄せください。

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